2009年6月25日木曜日

今日の質問

今日は二程全書の遺書二先生語三から。
孟子の語である「萬取千焉、千取百焉」の注に「齊語謂某處取某處遠近。」とあります。この注はどのような意味なのでしょう?「齊語に謂う、某の取る處は某の遠近する處、と。」?

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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良南釣徒 さんのコメント...

「齊語謂某處取某處遠近。」

 これは「斉の方言で「某處取某處」という時は、「取」字は距離を表す」という意味ではないでしょうか。

 例えば「舒州取長安三千里」(適当な作文です…)という文章があったとして、「舒州と長安は三千里離れている」という意味になる、というわけです。

 確か禅の語録でも「取」で同様な使い方があったともいます。確認してみます

良南釣徒 さんのコメント...

 『景德傳燈録』第十八「福州玄沙師備禪師」に次のような例がありました。

「師乃問。撫州取曹山多少。韋指傍僧云。上座曾到曹山否。曰曾到。韋曰。撫州取曹山多少。曰一百二十里。」
(師が問うた、「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」韋はそばにいた僧に指さしていった、「君は曹山に行ったことがあるかね?」僧「あります。」韋「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」僧「百二十里です。」)

 ただ、用例はあまり多くないようです。

 程子は孟子の「萬取千焉、千取百焉」の「取」字を、山東方言を証拠として、距離=差異の意味なんだと、門人たちに説明していたのでしょうね。興味深いです。