2009年6月19日金曜日

今日の質問

またもや『二程全書』の「遺書二下」からです。
原文は、
「萬物皆備於我、此通人物而言。禽獸與人絕相似、只是不能推。然禽獸之性卻自然、不待學、不待敎。如營巢養子之類是也。人雖是靈、却椓喪處極多。只有一件、嬰兒飮乳是自然、非學也。其佗皆誘之也。欲得人家嬰兒善、且自小不要引佗。留佗眞性、待他自然、亦須完得些本性須別也。です。
ここの「且自小不要引佗。留佗眞性、待他自然」は二程集の句読点であり、二程全書では「且自小不要引佗留佗。眞性待他自然」です。
二程集の流れで読むと、「萬物皆我に備わるというは、此れ人物に通じて言えり。禽獸と人と絕[はなは]だ相似れども、只是れ推すこと能わず。然も禽獸の性は卻って自然にて、學を待たず、敎を待たず。巢を營み子を養うの類の如き是れなり。人は是れ靈なりと雖も、却って椓喪する處極めて多し。只一件、嬰兒の乳を飮むこと有るは是れ自然にして、學に非ざるなり。其の佗は皆之を誘うなり。人家嬰兒の善を得んことを欲せば、且小より佗を引くことを要せず。佗の眞性を留め、他の自然を待ち、亦須く些かの本性を完うし得べく須く別つべし。」となる?二程全書によれば「人家嬰兒の善を得んことを欲せば、且小より佗を引き佗を留めることを要せず。眞性は他の自然を待つ。」とでもなるのでしょうか?しかし、最後の「亦須完得些本性須別也。」もうまく読めません。難しいです!