2009年4月8日水曜日

今日の質問は「似」



今日は黙斎の『葬之心得』から。
黙斎の書いた漢文なのだが、青線の『似』が読めない。
文は「其心薄乎火葬也。」で、普通は「其の心火葬に似て薄し。」と読めばよいと思うのだが、『似』の訓点は「リモ」となっている。そこでわからなくなった。『似』は「よりも」と読むのか?辞書を見ても「より」という読みはない。だが、これは黙斎自身が書いた文だから、それも可か?
画像をクリックして、見易い形で見て下さい。

2 件のコメント:

良南釣徒 さんのコメント...

 こんにちは。過分なお褒めの言葉を頂いて、ありがとうございます。勉強に対するモチベーションが上がりますよ!
 
 「似」ですが、近世の俗語で特殊な使い方のようです。わたしが使っています『漢辞海』には「より」という訓がのっていましたので、転載します。
 
 〘前〙①{近}…より。ヨリ。《形容詞述語の後に置き、比較の対象を示す。「於」の用法に近い》例:今年衰₂似去年₁些(こんねんきょねんヨリおとろフ)訳:今年の様子は去年よりもおとろえている〈劉克荘-詞・浪陶沙〉

 

ウソツキ恒ちゃん さんのコメント...

やはり、「より」ですか!
『漢辞海』、注文しちゃいましたヨ!
辞書は値段ではないと、少々思っています。
それと、黙斎も中々だと思った次第。

良南釣徒さんのご助言、大いに助けとなり、今日、『稲葉黙斎先生農村自治ニ關スルノ訓戒』を「黙斎・門下著作」コーナーに載せることができました。ご笑覧下さいませ。

これからも邁進しますヨ!!!