2010年1月1日金曜日

とても久しぶりの質問


とても久しぶりの質問。相変わらず『二程全書』からです。
赤線の部分ですが、これは菜根譚にもあるようです。
読みもそうですが、意味もちょっとしっくりといかないのです。

4 件のコメント:

ウソツキ恒ちゃん さんのコメント...

「樂意相關禽對語、生香不斷樹交花。」
返り点の通りに読むと
「樂意相關りて禽[とり]對語し、香を生じて斷た(え)ず樹花に交わる。」
になりますか?

昨日、やっと東部図書館に行って『清朝本全訳菜根譚』(中村璋八)を読むことができました。それには、
「樂意は禽[とり]の對語と相關し、生香は樹の交花を斷たず。」
でした。

詩ってむずかしいですね。

良南釣徒 さんのコメント...

これは返り点の通りの方が良いと思います。『朱子語類』によると、石延年(994年~1041年、字は曼卿)の詩らしいですね。朱子はこの二句を高く評価してます。

良南釣徒 さんのコメント...

自分でも意味があまりしっくりこなかったのですが、それは恐らく両句の主語が確定されていないからだと気がつきました。

前の句の主語は「鳥」、後ろの句のは「木」でしょうね。主語を意識して訳すと以下のような感じになりましょうか。

「鳥たちは(春を迎えた)喜びを爆発させてじゃれあい、囀りあい、木々は(花から)芳香を生じてやむことなく、競うように花を咲かせている。」

この時期にぴったりの、春の喜びを詠った詩ですね。厳しい冬が去って春になった、衰から盛に向かう大自然のダイナミズムを、宋代の道学者たちはこの詩から感じ取っていたのかも。

ウソツキ恒ちゃん さんのコメント...

「楽意」と「生香」、「相関」と「不断」、「禽対語」と「樹交花」の並びですね。
時は陽の時かその初めの春。自然の中に浩然の気が満ちていると、宋代の学者はこの詩を評価したということですね。