2008年12月13日土曜日

今日の質問

ここのところの質問の多くをお陰様で解決することができましたが、自分の漢文レベルの低さを痛感した次第です。尤も、中学校や高校?での漢文しか習ってこなかったから仕方がないかもなどと言うのは言訳です。
そこで、少し簡単な質問です。

至於不能順其情、而悖天理、則流而至於惡。(出典は『程氏遺書』22上)

青線部分の読み方です。
1.其の情に順うこと能わずして、天理に悖るに至れば、則ち流れて惡に至る。
2.其の情に順うこと能わざるに至りて、天理に悖らば、則ち流れて惡に至る。
どちらなのかわからんのです。

前後の文は以下の通り。
棣問、孔孟言性不同如何。曰、孟子言性之善、是性之本、孔子言性相近、謂其稟受處不相遠也。人性皆善。所以善者、於四端之情可見。故孟子曰、是豈人之情也哉。至於不能順其情、而悖天理、則流而至於惡。故曰、乃若其情、則可以爲善矣。若、順也。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

 あまり細かいことに拘られず、どんどん読まれてはいかがでしょうか。偉そうなことは言えませんが…、漢文は結局、「慣れ」のような気がしています。
 問題の個所ですが、「至於」は「則」の前までかかっていると思います。2.では、「悖天理」が浮いてしまうように思えますね。

ウソツキ恒ちゃん さんのコメント...

「至於・・・、而・・・、則・・・。」の区切りは、場合によっては、「至於・・・」と「至於・・・、而・・・」のどちらもあるということでしょうか?
この場合は私も1だと思いました。

匿名 さんのコメント...

 用例を見てみると、「至於~則」の呼応関係の例がたくさんあって、けっこうしっかりしたもののようなので、間に「而」が入ったくらいでは切れないかも知れないですね。「至」が動詞の、重い意味を持たせられた時に、もしかしたら切れることがあるかも分かりません。

ウソツキ恒ちゃん さんのコメント...

これからも「至於~、而~、則」は通しで読むことを第一としながらも、文意に注意して訳していくこととします。
ありがとうございました。