稲葉黙斎の講義録や関連資料にある、私にとっての難字・難文の質問箱です。どなたか是非読み方をお教え下さい。中には、わかったものもあります。それは問題として読んで下さい。
your blog is good i like it
「齊語謂某處取某處遠近。」 これは「斉の方言で「某處取某處」という時は、「取」字は距離を表す」という意味ではないでしょうか。 例えば「舒州取長安三千里」(適当な作文です…)という文章があったとして、「舒州と長安は三千里離れている」という意味になる、というわけです。 確か禅の語録でも「取」で同様な使い方があったともいます。確認してみます
『景德傳燈録』第十八「福州玄沙師備禪師」に次のような例がありました。「師乃問。撫州取曹山多少。韋指傍僧云。上座曾到曹山否。曰曾到。韋曰。撫州取曹山多少。曰一百二十里。」(師が問うた、「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」韋はそばにいた僧に指さしていった、「君は曹山に行ったことがあるかね?」僧「あります。」韋「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」僧「百二十里です。」) ただ、用例はあまり多くないようです。 程子は孟子の「萬取千焉、千取百焉」の「取」字を、山東方言を証拠として、距離=差異の意味なんだと、門人たちに説明していたのでしょうね。興味深いです。
コメントを投稿
3 件のコメント:
your blog is good
i like it
「齊語謂某處取某處遠近。」
これは「斉の方言で「某處取某處」という時は、「取」字は距離を表す」という意味ではないでしょうか。
例えば「舒州取長安三千里」(適当な作文です…)という文章があったとして、「舒州と長安は三千里離れている」という意味になる、というわけです。
確か禅の語録でも「取」で同様な使い方があったともいます。確認してみます
『景德傳燈録』第十八「福州玄沙師備禪師」に次のような例がありました。
「師乃問。撫州取曹山多少。韋指傍僧云。上座曾到曹山否。曰曾到。韋曰。撫州取曹山多少。曰一百二十里。」
(師が問うた、「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」韋はそばにいた僧に指さしていった、「君は曹山に行ったことがあるかね?」僧「あります。」韋「撫州は曹山からどれほど距離があるかね?」僧「百二十里です。」)
ただ、用例はあまり多くないようです。
程子は孟子の「萬取千焉、千取百焉」の「取」字を、山東方言を証拠として、距離=差異の意味なんだと、門人たちに説明していたのでしょうね。興味深いです。
コメントを投稿