2009年2月7日土曜日

今日の質問

今日も黙斎の『冬至文講義三講』からの質問。
一番左側の小注の読みです。
信按朱子嘗議呂居仁見学者則商量見後生則教之詳見語類です。
先ずはどこで区切るか?そしてどう読むかです。
「議」の下に「下」という点があるのが悩む原因の一つです。
区切りは
「信按朱子嘗議呂居仁見学者則商量、見後生則教之。詳見語類」でしょうか?
因みに、「信」は黙斎。「呂居仁」は呂東莱です
私の読みはコメントに書きます。

赤字のところですが、良南釣徒様にご助言をいただきました。
「呂居仁」は呂本中に訂正いたします。

2009年1月30日金曜日

久し振りの質問



























久し振りの質問は稲葉黙斎の冬至文からです。これは「黙斎を語る会」が最初に読んだ黙斎の文で、HPにも載せてありますが、今もかなりの間違えがあるままになっています。・・・わかるところは近く訂正するつもりです。

ここで質問とするのは左側から4行以降の以下の句です。
先師記其後曰、聽得尤善。抑々吾 邦自神武以来此學未開矣。欲得其未開之學於己、豈浮沈于武人俗吏之間畏縮險巧桀黠之徒者之所能得耶。先生標的鞭策之編良有以也吾人所宜致思而勉勵也。
読みはざっと、「先師其の後に記して曰く、聴き得る尤も善し。抑々[そもそも]吾が邦神武より以来、此の学未だ開かざるなり。其の未だ開かざるの学を己に得んと欲せば、豈に武人俗吏の間に浮沈し、畏縮・険巧・桀黠 [けっかつ]の徒なる者の能く得る所ならんや。先生、標的鞭策の編良[まこと]に有以也。吾人宜しく思いを致して勉励すべき所なり。」となるでしょうか?
ここでわからないのは、「有以也」の読み方です。
「以」を辞典で調べると、「もってする」とか「おもう」とかありますが、また、「これ、この」という意味もある様です。「これ」の意であれば、「先生、標的鞭策の編良[まこと]に以[これ]有り。」となるのですが。どうでしょう?

2009年1月11日日曜日

今日の難問

「陰陽是氣、五行是質。有這質、所以做得物事出來。五行雖是質、他又有五行之氣這物事方得。然卻是陰陽二氣截做這五箇、不是陰陽外別有五行。」
出典:『朱子語類』一

これは、「陰陽は気であり、五行は質である。この質があるから物を作り出せる。五行は質であるが、それには更に五行の気があって物を作ることが初めて可能なのである。しかし、陰陽二気が分かれてこの五つになるのであって、陰陽とは別個に五行があるのではない。」の意。これを読み下す段になると、特に赤文字部分が不安です。私なりの読み下しはコメントに載せました。

2009年1月2日金曜日

今年最初の質問

明けましておめでとうございます
今年最初の質問です。
「不傳の學を遺經に繼ぐ」の出典です。黙斎は程明道の語の様に言っていますが、どうも見あたらないのです。多分「繼不傳之學於(于)遺經」みたいな感じなんですが・・・
この言葉が何かいい感じなので、今度の本に載せたいのですが、出典が分からずに載せるのは憚れますので・・・

2008年12月26日金曜日

今日の質問

今日の質問も漢文の読み1問
熹舊見李先生時、説得無限道理、也曾學禪。李先生云、汝恁地懸空理會得許多。而面前事、却有理會不得。道亦無玄妙。只在日用閒、著實做工夫處理會、便自見得。後來方曉得他説。故今日不至無理會耳。 出典は『延平答問補録』

朱子學大系では「熹舊(もと)李先生に見(まみ)えし時、無限の道理を説き得、也(また)曾て禪を學び去る。李先生云う、汝恁地(かくのごとく)に懸空に理會し得ること許多なり。而れども面前の事、却って理會し得ざること有らん。道も亦玄妙無し。只日用の閒、實を著けて工夫を做(な)す處に在りて理會せば、便ち自ずから見得ん、と。後來方(まさ)に他の説を曉(さと)り得。故に今日理會すること無きに至らざるのみ。」と読んでいます。

ここでわからないのは、「也曾學禪」の「」です。
書き出しの文意は、昔朱子が李延平先生に会った時に、朱子が博識を説き、また禅学を学んでいることを話したということではないでしょうか?それを李延平がたしなめたということだと思います。「」は「る」なのですかねぇ?

2008年12月22日月曜日

久し振りの質問 3問

久し振りに質問をしますので、3問出します。

1.堯夫易數甚精。自來推長暦者、至久必差。惟堯夫不然。指一二近事、當面可驗。明道云、待要傳與某兄弟。某兄弟那得工夫。要學、是二十年功夫。明道聞説甚熟。一日因監試無事、以其説推算之皆合。出謂堯夫曰、堯夫之數只是加一倍法。以此知太玄都不濟事。…他日伊川問明道曰、加倍之數如何。曰、都忘之矣。
出典は『程氏外書』12。

2.堯夫嘗言、能物物、則我爲物之人也。不能物物、則我爲物之物也。亦不消如此。人自人、物自物、道理甚分明。
出典は『程氏遺書』1。

3.康節煞有好説話、近思録不曾取入。
出典は『朱子語類』100。

今回は?今回もですが、自信はないのでコメントの中で自分の読みなどを書きます。

2008年12月15日月曜日

今日は本の質問

今日は難字・難文の質問ではありません。
どなたか、韓愈の『原性』の載っている本を知りませんか?