「陰陽是氣、五行是質。有這質、所以做得物事出來。五行雖是質、他又有五行之氣做這物事方得。然卻是陰陽二氣截做這五箇、不是陰陽外別有五行。」
出典:『朱子語類』一
これは、「陰陽は気であり、五行は質である。この質があるから物を作り出せる。五行は質であるが、それには更に五行の気があって物を作ることが初めて可能なのである。しかし、陰陽二気が分かれてこの五つになるのであって、陰陽とは別個に五行があるのではない。」の意。これを読み下す段になると、特に赤文字部分が不安です。私なりの読み下しはコメントに載せました。
5 件のコメント:
「陰陽は是れ氣、五行は是れ質なり。這[こ]の質有るは、物事の出來するを做[な]し得る所以なり。五行は是れ質なりと雖も、他に又五行の氣有りて這の物事を做すことを方に得。然れども卻って是れ陰陽二氣截[た]ちて這の五箇を做し、是れ陰陽の外に別に五行有らず。」
理気論ですね。朱子は気と質を分けるんですね!問題の資料、わたしは以下のように読みました。
「陰陽は是れ氣、五行は是れ質なり。這の質有り、所以(ゆゑ)に物事を做し得出だし來たる。五行は是れ質なりと雖も、他(かれ)又五行の氣有りて、這の物事を做すこと方(はじ)めて得。然れども卻て是れ陰陽二氣截たれて這の五箇を做すにして、是れ陰陽の外に別に五行有るにあらざるなり。」
「所以」は白話文では、ほとんどの場合、さきに「ゆえに」と読んじゃいます。「出來」は動詞(句)について完了・実現や、中から出てくる感じを表す方向補語で、最後に「いできたる」「いだしきたる」で処理するのが普通ですね。
いつもありがとうございます。
五行から質となり、横渠の言う「気質の性」が出て来る。この気質の性に惑わされて?ちょっと留まっています。
しかし、やはり良南釣徒さんの読み下しの方が流れがよいですね。理に叶っている!
白話文の訓読は、正統的訓読と、かなりちがいますよねぇ…。わたしも最近、明代の語録モノを集中して読むようになって、少しずつ慣れてきました。
良南釣徒様
日々勉励ですね。
ここのところ仕事に追われて、じっくりと本を読めません。10分とか30分とか時間が空いた時に、『朱子語類』の中の関連語句を試行錯誤しながら読んでいる状態です。
暫くすると質問を出しますヨ!
ところで明日は、千葉県へ入る会計検査院検査の対象組合発表の日なのです。もしも、うちの組合に当たったら、本もあまり読めなくなりそうです。会検対応で、完璧な仕上がりを期するからです。でも、相変わらず、一日少なくとも10分ほどは読む予定!本業はどっちだ?と言われそうな私です。そんな人を雇ってくれている組合もいい組合だと熟々思っています。
変なコメントでした。
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